身近なラテン語

これだけは知っておきたいラテン語の名言12選【出典あり】

2020年9月27日

 

ラテン語の名言12選

ラテン語に興味があるなら、名言も気になるのではないでしょうか。

よく使われるものはタイトルになったり引用されたりするので、知っておくと役に立ちます。

 

でも調べてみるとたくさん出てきてどこから手を出せばいいのかわからない!

 

そこで、この記事では10年ラテン語を勉強してきた私がこれだけは知っておきたいという12個を選びました。

 

わかりやすいように、

ラテン語が実際に話されていた古代

教会や学問分野での書き言葉になった中世近世

まだまだラテン語が使われる現代にわけて紹介します。

 

出典もあわせて紹介するので、気になる方はそちらもご覧ください。

 

※よく使われるものだけを厳選しています。もっと知りたい方は、参考書籍をご覧ください。

 

 参考書籍

≫『ラテン語名句小辞典』

≫『ギリシア・ローマ名言集』

 

古代

 

Alea jacta est

 

カエサルの言葉として有名な「賽は投げられた」です。

 

紀元後1世紀の歴史家スエトニウスが書いた『ローマ皇帝伝』(カエサル32節)に出てきます。

 

Carpe diem

 

直訳では「その日を摘め」。英語だとSeize the dayで、

「今を生きよ」と意訳されることもあります。

 

この言葉はタイトルや引用句としてもよく使われています。

元は古代ローマの詩人ホラティウスの詩集『カルミナ』第1巻11歌8行目に出てきます。

 

Tempus fugit

 

直訳だと「時は飛ぶ」、こなれた日本語だと「光陰矢の如し」です!

古代ローマの詩人ウェルギリウスの『農耕歌』第3巻284行目の文言です。

 

Mens sana in corpore sano

 

「健全な精神に健全な肉体が宿る」

 

ユウェナーリス『諷刺詩』第10歌356行目に出てきます。

 

岩波文庫の日本語訳では、

神々に何かをお願いしたいのならば、

(略)

どうか、健全な身体に健全な精神を与え給えと祈るがいい

 

となっています。

 

アシックスというスポーツ用品メーカーがありますが、実はこの社名は

Mens sana in corpore sanoを少し変えた

Anima Sana In Corpore Sanoの頭文字からできています!

 

Quod petis hic est

 

ホラティウス『書簡詩』第1巻11歌29行目に出てきます。

「あなたが望むものはここにある」という意味ですが、実はこれは意外なところに書かれています。

 

それがこちら

 

中公新書の表紙をめくったページに必ずのっているマークです!

こんなところにもラテン語の名言が隠れています。

 

中世

 

 

中世の名言はキリスト教関連のものが多いです。

 

この頃はすでにラテン語を母国語として話す人はいなくなっていましたが、

教会などでは共通語として大いに使われていました。

 

Memento mori

 

「死を覚えておけ」つまり「死を忘れるな」です。

 

 

今でもいろんなもののタイトルになっています。

 

 

Ora et labora

 

「祈り、そして働け」!!!

 (聖ベネディクトゥス)

 

キリスト教の修道会の一つであるベネディクト会のモットーです。

 

 

近世

 

近世でもラテン語は書き言葉として使われていました。

学問をする人はラテン語で論文が書けるくらいしっかり勉強していたのです。

 

こんな名言が残されています。

 

Cogito ergo sum

 

「考える、故にわれあり」

デカルトの有名な言葉です。

 

ラテン語で書かれた『哲学原理』などが出典です。

 

Scientia est potentia

 

フランシス・ベーコンの言葉で「知識は力なり」という意味です。

英語だとKnowledge is Power

 

 

ただし、ベーコンが実際に書いたのはipsa scientia potestas estだそうで、微妙に違いますね。

 

Amor fati

 

ニーチェの言葉で「運命への愛」という意味です。

 

現代

 

現代でもいろんなところでラテン語が使われています。

Fluctuat nec mergitur

 

こちらはフランスのパリ市のモットーです。

日本語では「たゆたえども沈まず」として知られています。

 

(写真はこちらから→By Passion Leica from Paris, France - Fluctuat Nec Mergitur, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=88264932)

 

 

In varietate Concordia

 

EUのモットーもラテン語です。

 

 

In varietate concordia

意味は「多様性の中の統合」です。

 

 

 

以上となります。

 

私がかなりの頻度で出会うラテン語の中でこれだけは知っておきたいというものをまとめました。

記事が参考になりましたら幸いです。

 

そして、機会があれば、ぜひ使ってみてください。

 

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