ラテン語学習

【ラテン語って難しい?!】ラテン語の勉強でつまずいた時にやるべき5つのこと

2020年6月16日

 

ラテン語の勉強をしているけど、難しい。毎週授業があるけど、ついていくのが大変だし、宿題に何時間もかかる。他の人たちはスイスイ進んでいるのに。もうラテン語はあきらめた方がいいのかな?

 

こんな疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • ラテン語は難しい【有名人による証言】
  • ラテン語でつまずくポイント【実例つき解説】
  • ラテン語でつまずいた時にやるべき5つのこと

 

私はかれこれ10年ラテン語をやっていますが、はじめの頃は難しい文法に悪戦苦闘していました。でも続けるうちにコツもつかみ、今ではラテン語を読むのが毎日の楽しみになっています。

 

そんな経験をふまえて、ラテン語学習を続けるためのアドバイスを書いていきますね。

 

ラテン語を学んでいるなら、難しいからといってやめるのはもったいない!ぜひ記事を読んで、新たな気持ちでラテン語に取り組みましょう。

 

 

 

ラテン語は難しい【有名人による証言】

 

もし、あなたがラテン語学習をしていて「難しい、大変」と感じているのなら、それは正しい感覚です。

 

多くの人がそう感じてきています。

たとえば、こんな人も。

 

池田理代子

同じ土曜日にとっている「イタリア語」の授業がむしろ楽に感じられるくらい、ラテン語は難しく苦しい。

苦しいが、しかし楽しい。はっきりいって、まるでジグソーパズルの世界である。どのように苦しく楽しいかというと、たとえば、

Homo homini lupus. Nos autem in homine hominem videre studebimus.(人間は人間に対して狼である。それでもわれわれは人間の中に人間を見るよう努める)

という文章のように、“人間”を意味するhomoという単語のさまざまな変化形と格闘して、気も違いそうに混乱する濃密な時間を過すのだ。

ああ、たったこれだけの文章を解読するために、何十分という時間が費やされることか!

『47歳の音大生日記』

 

 

ラテン語学習者なら共感するでしょう!

 

この池田理代子という方は、マンガ『ベルサイユのばら』の作者です。

47歳で東京音楽大学に入学して声楽を専攻し、ラテン語の授業もとっていました。

 

 

ラテン語でつまずくポイント【実例つき解説】

 

ラテン語を学んで、まず驚くのが名詞や動詞の変化の多さです。

英語、フランス語、イタリア語などはここまで名詞が変化しないので、現代語を学ぶ感覚でラテン語に取り組んでいると、大パニックにおちいります。

 

ラテン語学習にすっと入っていけるのはロシア語を学んだことのある人です。ロシア語はラテン語と文法が似ていて、「格が6コ、性が3つ、冠詞なし」だからです。

 

でも、そんな方はあまりいないと思うので、多くの方は大変な思いをするでしょう。

 

数ある変化の中でも、つまづきやすい文法事項があります。

 

 

つまずくポイント

  • 名詞の第3変化
  • 動詞の接続法
  • 代名詞

 

 

一つずつ解説します。

 

名詞の第3変化

 

名詞は第3変化が出てきた段階で一気に難しくなります。

 

それまでの出てくる第1変化や第2変化とは大違いで、複雑だからです。

おまけに、格によっては第2変化の別の格と語尾が同じだったりします。

 

第1変化と第2変化しか出てこない世界

語尾がiになる名詞は、第2変化名詞の

男性・単数・属格もしくは

男性・複数・主格もしくは

中性・単数・属格です。

 

 

ばっちり覚えた!やった!ラテン語にも慣れてきたかも!

 

 

なんて思った矢先、登場するのが第3変化名詞です。

 

第3変化名詞の登場した世界

語尾がiになるのは、第2変化名詞の

男性・単数・属格もしくは

男性・複数・主格もしくは

中性・単数・属格

第3変化名詞の単数・与格なのです。

 

 

これまでの属格と主格に加えて、与格の可能性まで出てくるとなると、あら大変。

これまでの慣れが通じません。

 

頭が大混乱!!!

 

ラテン語って難しい!!!

 

 

私はそれまで宿題が1時間で終わっていたのに、第3変化が出てきてからその何倍もの時間がかかるようになりました。

 

動詞の接続法

 

動詞の接続法もやっかい。

これまでに覚えた動詞(直説法)の活用の法則が崩れ去るからです。

 

amo「愛する」の現在形の変化が、これまでは

 

直説法・現在

amo

amas

amat

amamus

amatis

amant

 

だったのに、

 

接続法では

 

接続法・現在

amem

ames

amet

amemus

ametis

ament

 

なのです。

 

もう勘弁してください

 

 

接続法の出てくる文がどんな意味になるのかも、初心者にはやっかいです。

 

代名詞

 

これ(hic haec hoc)

それ(iste ista istud)

あれ(ille illa illum)

 

それぞれが格によって変化します。

 

 

新しい活用や文法にとまどっている間もなく、

 

指示代名詞(is ea id)

 

人称代名詞(ego)

 

疑問代名詞(quis quae quid)

 

なんかも、次々に出てきます。

 

助けてくださーい

 

 

ラテン語でつまずいた時にやるべき5つのこと

 

そんな時にやるべきことはこちらです。

 

 

ラテン語でつまずいた時にやるべき5つのこと

1、時間のかかる覚悟をする

2、復習する

3、単語帳を作る

4、人と比べない

5、気晴らしをする

 

 

一つずつ解説します。

 

 

1、時間のかかる覚悟をする

 

短時間で片手間に済ませようという思いは捨てましょう。

 

佐藤優はこう書いています。

 

筆者は、同志社大学神学部に入ってから小説をほとんど読まなくなった。

神学を本格的に勉強するには、ドイツ語、新約聖書ギリシャ語、ラテン語などの面倒な外国語を習得しないとならない。さらに神学は、哲学の言葉を用いて議論することが多いので、哲学史の勉強もしなくてはならない。

それだから、下宿にあったテレビと小説類はすべて友人に贈与し、勉強時間を確保した

『週刊現代』2016年10月29日号

 

佐藤優の言うように、実際、ラテン語は「面倒な外国語」です。

テレビと小説を手放すことまではしなくても、勉強時間は確保しましょう。

 

大学生は、さぼったり怠けたりしているのがかっこいいように思うかもしれません。でも、意外と見えないところでみんな勉強していたりするものです。

 

ラテン語学習者のあなたも、せっかく始めたのなら、人知れずこっそりラテン語の勉強を積み重ねましょう。

そうすれば、あとあと

 

かっこいい!

 

と一目置かれるようになります。

 

2、復習する

 

すでに習った文法を復習しましょう。具体的には、授業で使っている文法書をはじめから読み直してみるので十分です。

 

つまずいた時は、これまでに習ったことを忘れている場合がほとんどです。

一度気軽にぱらっと文法書を見ていくと、どこでつまずいているのかが分かって、疑問点も解決していくでしょう。

 

3、単語帳を作る

 

単語帳を作ってみるのもおすすめです。

 

名詞だったら、第1変化、第2変化、第3変化、⋯⋯というように、変化ごとに単語をまとめていきます。動詞だったら、第1活用、第2活用、⋯⋯というように。

 

たとえばこんな感じ。

 

『標準ラテン文法』の第2課に出てくる第2変化の名詞をまとめました)

作るうちに、頭の中が整理されていきます。

 

 

動詞の活用も整理しておきましょう。

活用がごっちゃになっている人におすすめなのは、こちら。

 

研究社の『羅和辞典』

 

 

巻末の動詞変化表がきれいにまとまっていて、使いやすさ抜群です。私もよくこの表を見ながら勉強していました。

 

辞書はまだいいやって思うかもしれませんが、いずれラテン語の文章を読むときに必要になるので、今から持ってもっておくのもいいですよ。

 

4、人と比べない

 

人と比べるのは無意味。大事なのは、自分自身です。

 

でも、クラスにできる人がいると、ついつい自分と比べてしまいますよね。そんな時におすすめなのがこちら。

 

「いままでこんなにたくさんやってきたな」と、いままで歩いてきた道のりを改めて確認し、「自分はよくやっている」と肯定的に捉えてあげましょう。

たとえばゴールはまだ先だったとしても、これまでしてきたことを認めて着実に進んでいることを実感することが大事です。

Daigo 『超習慣術 短期間で”よい習慣”が身につき、人生が思い通りになる!』

 

ラテン語を学んで達成したいゴールを思い出し、そのために自分がこれまで学習してきたことを確認しましょう。

 

たとえば、「テキストの三分の一まで進んだ」とか「ラテン語の単語がはじめよりわかるようになった」でOKです。

 

「まだこれだけか」なんて落ち込まずに、「これだけ進んだ」と肯定的に考えましょう。

 

5、気晴らしをする

 

普段の文法書を一度離れて、こんな本を手に取ってみましょう。

ラテン語文法を違った角度から見ることができて、ちょっとした気分転換になります。

 

『ラテン語の世界』

 

 

 

『はじめてのラテン語』

 

 

気分転換とは言いつつ、ラテン語文法を学習しているからこそ「わかる!」と思える箇所がたくさんあるでしょう。

 

『ラテン語練習プリント』

 

 

こちらの本は、文法事項を覚えずに学習を進めていくというスタンスで作られています。B5サイズの薄い本にラテン語の名言を書き込みながら学んでいくという、珍しいタイプです。

 

 

こちらもおすすめです。

 

『英語の歴史』

 

 

英語の語源はラテン語

 

誰かが言うのを聞いたことがあると思います。

どうしてそうなのかが、この本を読むとわかります。

 

ラテン語と英語に対する新たな見方を知れる、楽しい本です。

 

(てっとりばやく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ)

 

まとめ

 

記事のポイントを整理します。

 

見出し(全角15文字)

・ラテン語は難しいので、時間のかかる覚悟をする

・すでに習った文法を復習する。意外な見落としが!

・単語帳を作るのもおススメ

・人と比べない

・気晴らしをする。

 

 

こんな感じです。

 

この記事を読み終えたら、時間を作ってラテン語の文法書を読み返してみましょう。

 

楽しいラテン語ライフになるように応援しています!

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