ラテン語について

【知っておくべき】ラテン語を勉強した方がいい理由【多方面から解説】

2020年6月10日

 

ラテン語って今は使われていないのに、どうして勉強するの?ラテン語を学ぶ意義ってなに?どんなメリットがあるの?

 

そんな疑問に答えます。

 

こんな方におすすめ

  • ラテン語をどうして勉強するのか知りたい人
  • ラテン語に興味があるけど、まだ踏み出せていない人
  • ラテン語の授業が大学であるけど、あまりピンとこない人

 

 

✔この記事でわかること

・ラテン語を学ぶメリット【実例付き解説】

・ラテン語を学んだ人たち【学校と年代も公開】

・ラテン語を学べる場所【結構ある?!】

・ラテン語を学ぶ方法【3つの手順で紹介】

 

 

✔この記事の信頼性

この記事を書いた人について

ラテン語学習の開始時期:大学一年生

ラテン語学習の期間:かれこれ10年以上

ラテン語とは:この上ない楽しみ

 

これまでラテン語を学んでいる人にもたくさん会ってきました。

こういった経験から日々感じているラテン語の良さを惜しみなく公開しますね。

「ラテン語に興味はあるけど、学んでいいことはあるの?」と気になる方はぜひ記事をご覧ください。

 

そもそも、「ラテン語って何?」って方はこちらの記事をどうぞ

→ 【超初心者向け】ラテン語とは?【中学生OK】

 

ラテン語を学ぶメリット【実例付き解説】

 

 

ラテン語を学ぶメリットはたくさんあります。

理由は次のとおり。

 

ラテン語を学ぶメリット

・ラテン語は英語の語源

・ラテン語で論文が書かれた

・ラテン語の音楽がたくさんある

・ラテン語は文学に出てくる

・いろんな発見がある

・古代ローマの文献が読める

・ラテン語はかっこいい!

 

 

一つずつ解説します。

 

ラテン語は英語の語源

 

ラテン語を学ぶと、英単語の意味がわかりやすくなります。

なぜなら、多くの英単語はラテン語が語源だからです。

 

英語がすでにそのなかにラテン語の要素を否応なく組み込まされている言語であるし、また、現代社会にあって新しい需要に応じて新しい表現を英語が求めるとき、その備蓄要素として最も頼りとするのが実はラテン語だ    『ラテン語の世界』

 

(ラテン語と英語の関係についてはこちらの記事をどうぞ)

 

実は、ラテン語が語源なのは英語だけではありません。

ラテン語は、時を経て変わっていきました。ある場所ではフランス語になり、イタリア語になり、スペイン語になったのです。したがって、ラテン語を起源とする単語がイタリア語やフランス語には大量にあります。

 

ラテン語、フランス語、イタリア語の単語を表にしました。

 

ラテン語 フランス語 イタリア語
愛する amare aimer amare
見る videre voir vedere
fenestra fenêtre finestra

フランス語とイタリア語の単語がラテン語の影響を受けているのはこの表からもわかりますよね。

つまり、ラテン語は現代語を学ぶのにも役立つのです!

 

ラテン語で論文が書かれた

 

ヨーロッパでは正式な論文はラテン語で書かれていました。ラテン語が書き言葉で、学問の共通語だったからです。

 

今、英語で何か書けば、世界中の人が読んでくれます。同じように、それ以前(@西洋)はラテン語で書いてしまえば、国は違ってもいろんな人が読むことができました。

 

ラテン語で書かれたもので代表的なのはこちら。

 

 

ラテン語で書かれた論文

・トマス・モア『ユートピア』1516年

・コペルニクス『天球の回転について』1543年

・フランシス・ベーコン『ノヴム・オルガヌム』1620年

・デカルト『哲学原理』1644年

・ニュートン『プリンキピア』1687年

 

コペルニクスもニュートンもラテン語を学んで書いたのです。

ラテン語ができれば、彼らの書いたものを翻訳なしに読めます(*’ω’*)

 

ラテン語の音楽がたくさんある

 

歌詞がラテン語の教会音楽はたくさんあります。

ラテン語が教会の公用語だったからです。ちなみにカトリックでは今も公用語です!

 

合唱をやっていると出くわすことがあるかも。

 

例えばこんなのです。

Adeste Fideles

 

歌詞の意味がわかれば、歌う楽しさも倍増しますね('ω')

 

ラテン語は文学に出てくる

 

西洋文学にはラテン語がこっそり出てきます。なぜって、作者はラテン語をふつうに学んでいたから。

例えば、こちら。

 

ラテン語の出てくる文学

・シェイクスピア

・スタンダール

・ジイド

・チェーホフ

 

彼らの作品にはラテン語が頻繁に出てきます。

ちなみに最近のだと、ハリーポッターにも出てきます。

 

ラテン語がわかれば、文学の理解が深まっていきます。

 

詳しくはこちらの記事をどうぞ→

【保存版】ラテン語の出てくる小説10選

 

いろんな発見がある

 

日常でもラテン語に知らず知らずに触れています。ラテン語からできているワードって意外と多いのです。

 

たとえば、こんなのがあります。

 

ラテン語からできた言葉

コロナ・ウイルス

ファックス

モラトリアム

 

ラテン語の略語

a.m. p.m.

e.g.

etc.

R. I. P.

A. D.

q. e. d.

vs.

 

企業名

Audi

Volvo

Fiat

Asics

 

身の回りにもたくさんあるのです。

 

ラテン語がわかると、

あれもラテン語だ!

 

という発見が日常の中でできてワクワクします。

 

古代ローマの文献が読める

 

忘れてはいけないのが、ラテン語が話されていた時代に書かれた文章です。当然ではありますが、ラテン語ができると当時の文献が読めます。例えば、世界史で出てくるカエサルの『ガリア戦記』です。

 

日本語訳もいくつか出版されています。それでも、ラテン語の原文で読めると楽しいですし、読み解いていく上での四苦八苦があってこそ、意味がわかった時の喜びはなにものにも代えられません。

 

かっこいい!

 

ラテン語ができるとかっこいいです。

なぜなら、上のすべてを理解できるからです。

 

一目置かれることまちがいありません。

 

ラテン語を学んだ人たち【学校と年代も公開】

 

こんな感じでメリット満載のラテン語ですが、

勉強したのってどんな人でしょうか。

ここでは、有名人を例に紹介します。

 

ラテン語を学んだ人たち

・池田理代子

・須賀敦子

・佐藤優

・ヘレンケラー

 

一人ずつ見ていきますね。

 

池田理代子(1947年~)

 

あの『ベルサイユのばら』の作者です。

 

 

 

声楽を勉強するために47歳で東京音楽大学に入学し、ラテン語の授業を受けたそうです。

『47歳の音大生日記』より)

 

須賀敦子(1929~1998)

 

イタリア語の達人。日本文学のイタリア語訳、イタリア文学の日本語訳どちらもこなしました。

日本語のエッセイは全集に収められています。


彼女は戦後すぐに入学した聖心女子大学で英語・英文学を専攻した時にラテン語を学んでいます。

 

 

佐藤優(1960~)

 

この画像の方です。

 

 

同志社大学神学部でラテン語を学んでいます。

 

ヘレンケラー(1880~1968)

 

 

ヘレンケラーは大学に入るための試験対策としてラテン語を学び始めました。

 

欧米では少し前まで、ラテン語を学ぶのはごく普通のことでした。ちょうど現代人が英語を学ぶように。

 

その時の様子をこう書いています。

 

サリバン先生と私は、その頃、ペンシルバニア州ハルトンにある、ウィリアム・ウェード氏の家に滞在していた。近所には、有名なラテン語学者のアイアンズ氏が住んでいて、勉強を教えてもらうことになった。アイアンズ氏は、稀に見る温和な男性で、広い経験を積んでいた。彼からはおもにラテン語の文法を習った

文法を勉強していくうちに、興味が深まり、ラテン語の美しさに魅せられた。

『奇跡の人』

 

まとめ

 

以上がラテン語を学んできた人達です。

この方々がラテン語を学んだ理由をまとめると、こうなります。

 

ラテン語を学んだ理由

池田理代子 → 声楽  @東京音楽大学

須賀敦子  → 英文学 @聖心女子大学

佐藤優   → 神学  @同志社大学

ヘレンケラー→ 進学  @アメリカ

 

それぞれ、声楽や英文学、神学などの分野を勉強するのに必要だったため、ラテン語を学んでいます。どれも、上で紹介したラテン語のメリットに関係していますね。

 

そして、彼らが学んでいるということは、その同級生やクラスメイトも学んでいるということです。あわせると、結構な数になりますよ。

 

ラテン語を学べる場所【結構ある?!】

 

今の日本で学べる場所はこちら。

 

ラテン語を学べる場所

  • 大学
  • 語学学校
  • カルチャーセンター
  • 私塾

 

一つずつ見ていきますね。

 

大学の講義

 

ラテン語を教えている大学はいくつかあります。

ざざっと挙げると、

 

ラテン語が学べる大学

旧帝大(東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学)、

キリスト教の大学(聖心女子大学、東京女子大学、ICUなど)、

西洋の伝統を組む大学(津田塾女子大学など)や、

お茶の水女子大学、成城大学、東京都立大学

 

などです。

 

聞くところでは、京大文学部で西洋系の分野を専攻すると、ラテン語は必修だそうです。すごい。

もしこれを読んでいるあなたが大学生なら、自分の大学にラテン語の講義があるか確認してみよう。もしあるなら、学んでみる絶好の機会です!

 

語学学校

 

フランス語やイタリア語などラテン語を起源とする言語を教えている学校では、ラテン語が学べます。

こちらです。

 

まずは、フランス語学校

 

ラテン語が学べるフランス語学校

◎アテネフランセ@御茶ノ水

◎アンスティチュ・フランセ(日仏学院)

 

 

イタリア語学校でラテン語も教えているところはたくさんあります。

ラテン語が学べるイタリア語学校

◎イタリア文化会館

◎日伊協会

◎イタリア語学校Accademia:オンライン授業あり☆

◎イタリアカルチャースタジオLCI@吉祥寺

◎FIDES学院

 

ディラ国際語学アカデミーでもラテン語講座があります。

 

カルチャーセンター

 

カルチャーセンターでもラテン語を勉強できます。

 

ラテン語が学べるカルチャーセンター

NHK文化センター青山教室

NHK文化センター梅田教室

NHK文化センター名古屋教室

NHK文化センター仙台教室

NHK文化センター京都教室

NHK文化センター神戸教室

朝日カルチャーセンター新宿教室

朝日カルチャーセンター名古屋教室

 

講座の種類や時期はその時によって変わるので適宜チェックして通えそうなのを見つけることをおすすめします。

 

私塾

個人で運営されている学校もあります。代表的なのはこちらのふたつです。

 

ラテン語が学べる私塾

山の学校by山下太郎:オンライン授業あり☆

東京古典学舎by安西眞

 

以上がラテン語を学べるところです。

 

まとめ

おさらいです。

 

ラテン語が学べる場所

  • 大学
  • 語学学校(イタリア語かフランス語)
  • カルチャーセンター
  • 私塾

 

近くに学校があれば、ぜひぜひ通ってみましょう。

今はオンライン授業を設けているところもあるのでホームページで要チェック!

 

ラテン語を学ぶ方法【3つの手順で紹介】

 

手順はシンプル

ラテン語を学ぶ手順

  • 手順①:テキストと辞書を用意
  • 手順②:文法を身に着ける
  • 手順③:いろんな文章を読んで慣れる

 

他の言語を学ぶ時と、だいたい同じですね。

 

一つずつ解説していきます。

 

手順①:テキストと辞書を用意

 

まず、初級文法を学べるテキストが必要です。

 

授業で指定されたものを用意すれば大丈夫。いくつも持つよりも、一冊を何度も繰り返して使いこなせるようになるのがおすすめです。

 

独学の場合はこちらの記事を参考にテキストを選んでくださいね。

 

ラテン語の辞書も持っていると、何かと便利です。

初級文法書にはたいてい単語集がくっついているので、辞書はなくても文法学習はできますが、いずれラテン語を読む時には必要です。何よりラテン語の辞書が手元にあるだけでテンションが上がるので、持っておいて損はありません。

 

どれにするかは、こちらの記事を参考にしてください。

 

手順②:文法を身に着ける

 

ラテン語というと特別な感じがしますが、他の外国語と同じで、まずは文法の理解が大切です。

 

早く文章を読みたくてもどかしくもなりますが、文法をしっかり身に着けておくと、あとあと活きてくるので、ここは焦らずじっくり進んでいきましょう。

 

講義では文法をテキストに沿って習っていきます。

次の講義までに、習ったこと覚え、練習問題を解きながら慣れていきましょう。

 

手順③:いろんな文章を読んで慣れる

 

文法を一通り習ったら、実際にラテン語で書かれた文章を読む段階です。

一番わくわくする段階です。ラテン語を学ぼうと決意した時に読みたかったものが読めるようになるのです。

 

なお、ラテン語の効果的な学習法や、つまずいた時に見直すことについては別の記事で紹介しています。ぜひそちらもご覧ください。

 

以上、ラテン語を勉強した方がいい理由についての初心者向け解説でした。

ラテン語に興味が出てきたら、ぜひトライしてみてください。

あなたのラテン語ライフを応援しています。

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